労働基準監督署の監督指導事例(2)

労働基準監督署の監督指導事例(2)

厚生労働省は、<平成28年度「過重労働解消キャンペーン」の重点監督の実施結果>を公表しました。

これに伴い、「過重労働解消キャンペーン」中に実施した監督指導の事例を公表しました。

どのようなところをチェックされ、どのような改善が求められるのかの参考にしていきたいと考えます。

●事例3 一般貨物自動車運送業
①脳・心臓疾患を発症した自動車運転者について
・36協定を届け出ていなかった
・発症前の直近3か月間のうち、最も長い月で110時間の違法な長時間労働があった

②長時間労働について
・月100時間を超える違法な長時間労働があった(最も長い者で月135時間)
「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」に違反があった

③自動車運転者について
・休憩時間を与えず労働を行わせていた
・雇い入れ時の健康診断を実施していなかった

36協定を出しているかどうかは、第一のチェックポイントです。

適当では意味がありませんが、まずは36協定を届け出るために自社の労働時間の実態を把握するところから始めるとよいと考えます。

●事例4 肉製品製造業
①賃金不払残業について
・賃金不払残業が行われているとの情報に基づき夜間の立ち入り調査を実施
・所属長によるICカードの出退勤時刻のデータの改ざんが判明
・実際は、36協定で定める上限時間を超えて、月104時間の違法な時間外労働が行われていた

②衛生管理者、産業医について
・衛生委員会を設置していなかった
・衛生管理者や産業医を選任していなかった

この事例では、労働基準監督署への投書により夜間の立ち入り調査が行われたものです。

在籍している従業員か退職した元従業員からの投書と考えられます。

悪質なケースでは、このような抜き打ち的な調査が実施されることもあります。

今後、増々、長時間労働に対する取り締まりは厳しくなるでしょう。

「今までは大丈夫だった」
「他の会社もやっている」
は言い訳になりません。

ブラック企業のレッテルを張られ、取引先からも従業員からも信用を失う恐れもあります。

そうならないためにも早めに対策を考えていきましょう。

■厚生労働省webサイト
平成28年度「過重労働解消キャンペーン」の重点監督の実施結果を公表

 

この記事に関してのご相談は【お問い合わせフォーム】からお問い合わせください。
初回のご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

弊所まで、面談に起こしいただいた方には<最新版 おすすめ助成金一覧>を差し上げます。
〒210-0004
神奈川県川崎市川崎区宮本町6-1
高木ビル3階
TEL:044-272-8880
FAX:044-948-7709