クリニック・病院・診療所の就業規則と労務管理

クリニック・病院・診療所の就業規則と労務管理

中小規模のクリニック・病院・診療所が
就業規則を作成する時は、次の点に気を
つけて作成を行うと良いでしょう。

①シフトの組み方を考える

②休みの取り方や日数などをできる限り
 明確にする

③ドクター、正規スタッフ、パート
スタッフなど働き方によって就業規則
は分ける

それでは、もう少し詳しく見ていきましょう。

①シフトの組み方を考える

労働時間の基本は
・一日8時間以内
・一週間40時間以内
これを超えると時間外労働ということに
なります。
時間外労働に対しては割増賃金を支払う
必要があります。

クリニックの場合、一般企業のように
一日8時間、一週間40時間ときれいに
収まらないことの方が多いでしょう。

まずは「週休2日」「一日8時間以内」
の労働時間、シフトを組むことができる
かどうかを考えます。

こうしたシフトが組めない場合には、
「変形労働時間制」の導入を検討しましょう。

通常は一日8時間、一週間40時間を
超えると割増賃金の支払いが必要になり
ます。

しかし、変形労働時間制を導入すれば
一定の期間で平均して一週間40時間
以内に収まればOKということになり、
時間外労働の削減につながります。

導入が考えられるものとしては
・一か月単位の変形労働時間制
・一年単位の変形労働時間制
があります。

制度の導入にあたっては、就業規則の
整備や労使協定の作成などの手続きが
必要になります。

②休みの取り方や日数などをできる限り
 明確にする

休みは、従業員にとって給与と同じ
くらい気になるところです。

年次有給休暇や夏季・冬季休暇、
特別休暇などについて、
・何日取れるのか
・どうしたら取れるのか(手続き)
・何日前に申請すれば良いのか
といったことを可能な限り明確にします。

若い世代の中には「給与はそこそこで
いいから休みはしっかり取りたい」と
いう人が意外と多いです。

一般企業のように「土日祝日」休みと
明確に示すことが難しいと考えられます
ので、その分、取得可能な休日について
わかりやすくすると良いでしょう。

③ドクター、正規スタッフ、パート
スタッフなど働き方によって就業規則
は分ける

ドクター、正規スタッフ、パートでは、
賃金体系も働き方もあらゆる部分の
労働条件が異なるはずです。

これらを一つの就業規則にすることは
事実上不可能です。

待遇にも差があると考えますし、むしろ
責任の度合いによって差をつける方が
合理的です。

手当や休みの日数、賞与の有無などで
差を設けた時に「あの人の方が待遇が
良い」という感情から信頼関係に亀裂
が入る恐れがあります。

それならば最初から分けてしまい、見せ
ない方が良いでしょう。

かといって、差を設けないとそれは
それで不満が生じるものです。

この他にも一週間の就業日数によって
年次有給休暇の日数が異なったり、休職
制度を導入するのかどうか、導入する
場合にドクターのみか常勤スタッフにも
適用させるのか、といった部分も議論に
なります。

働くルール、就業規則を作成する時には
こうした点に気を付けるようにしましょう。

これから就業規則を作成する、または
変更するにあたりご不明な点がある場合
にはぜひ一度、ご相談ください。

■厚生労働省webサイト
一か月単位の変形労働時間制
一年単位の変形労働時間制

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